数値は、いつもオブジェクトでなくポインタで表現される。 これは、EusLispのオブジェクト指向の唯一の例外事項である。 しかしながら、数値は決してヒープメモリを無駄にすることがないため、 数値を扱うアプリケーションでは、ガーベージコレクション の原因とならず有効に動作する。
EusLispは、文字型を持たないため、文字列はintegerで表現される。
文字コード表と無関係なプログラムを書くためには、
#\
読みだしマクロが役に立つ。しかし、文字が読まれるとき、
数値表現に変換されるため、プリンタは
#\
の表記法に対してどのように再変換すればよいのか解らない。
数値は、図のlong wordの中に2つのtagビットを持っている。 それで、数値計算に使用するときは、シフトまたはマスクすることにより このビットを消す必要がある。 integerは数値シフトによりMSBの2ビットを無視し、floatはマスクにより LSBの2ビットを無視する。 VAXのようなアーキテクチャのためにByte swapも必要である。なぜなら、 意味を持つ最小の大きさのByteとして右端の1Byteが使用できないためである。