すべてのメモリ配置要求は、低レベルのalloc関数によって処理される。 allocは、mutex-lockingをする。なぜなら、大きさを持たないリストの グローバルデータベースを扱うからである。 ガーベージコレクトの始まる時期およびどのスレッドによってガーベージコレクトが 生じるのかを予言できないので、 すべてのスレッドは突発的に起こるガーベージコレクトのために 準備をしておかなければならない。 生きているオブジェクトへのすべてのポインタは、ゴミとして掃除されない ように保護するためいつでもガーベージコレクトからアクセスできるよう 調整されなければならない。 これは、スタックの上に保存されていることを信用する代わりに、 それぞれの環境の固定されたスロットの中に極最近に配置されたオブジェクトに 対するポインタを蓄積することによって達成される。
図 は、スレッドのメモリ要求とforkされたガーベージコレクト 内部でのmarkingおよびsweepingを並列に行っている流れ図を示したものである。 メモリ要求およびポインタの処理を行わないスレッドはガーベージコレクトと並列に 実行することができ、信号処理や画像獲得のような低レベルのタスクの 実時間応答を改善することに注意すること。