Euslispには、次の3つのレベルのXwindowインターフェースが定義されている。 (1) Xlib関数, (2) Xlibクラスと(3) XToolKitクラスである。 この節と次のXToolKitの節に記述されている 全てのXwindow関数は、"X"パッケージの中に含まれている。 それらの関数名は、元のXlib関数名から最初の"X"を省いき、全ての文字を大文字に 変更したものとなっている。 例えばXdefaultGCはX:DEFAULTGCと名付けられていて、 X:XDEFAULTGCではない。
Xlib関数は、Xwindowシステムへの低レベルインターフェースで、 foreign関数として定義されている。 これらのXlib関数は、パラメータの型チェックあるいは パラメータの数のチェックを実行していないため、 十分注意して使用しなければならない。 例えば、すべてのXlibの呼び出しにおいてXserverとの接続を確認するために x:*display*を引き数として要求する。もし、指定し忘れたならば、Xlibは エラーを通知し、そのプロセスは死ぬ。 このような不便を避け、オブジェクト指向のインターフェースを作るために、 2番めのレベルのインターフェースであるXlibクラスが備わっている。 この節では、この2番めのレベルのインターフェースに焦点を当てる。 XToolKitと呼ばれるもっと高レベルのXwindowライブラリは、次節で 説明されている。
この節に記述されているクラスは、以下の継承の階層を持っている。
propertied-object viewsurface x:xobject x:gcontext x:xdrawable x:xpixmap x:xwindow colormap